「Webマーケティング会社の営業職に転職したいけど、具体的な仕事内容がわからない」
「営業はきついと聞くけど、Webマーケティング会社での営業はどうだろう?」
上記のように考えている人も多いのではないでしょうか?
実際に営業職は、Webマーケティング会社の業務のなかでも比較的に未経験者へ任せやすく、経験なしでも挑戦できる担当です。
とはいえWebマーケティングの営業は、一般的な営業とは少し異なるため、あらかじめ特徴や違いを押さえておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、Webマーケティング会社での営業職に興味を持つ人向けに、仕事内容や平均年収、必要とされるスキルを解説します。
あらかじめWebマーケティング会社での営業の業務を理解した上で、転職するかを決めるようにしましょう。
目次
Webマーケティング会社が行う営業とは?
Webマーケティング会社が行う営業には、大きく分けて2パターンの営業があります。
まずは、それぞれの営業について、目的や営業内容を解説します。
新規営業
1つは、新規顧客に対する営業です。
会社の売り上げを上げていくには、新規のクライアントと契約する必要があります。
新規クライアントの獲得は、多くの場合でホームページからの問い合わせや、直接の電話・メールでの問い合わせで対応します。
実際に問い合わせを受けたら、営業担当は初めにお客様とヒアリングを行います。
ヒアリングとは、お客様から今の課題や商品の詳細、考えている集客方法について聞き出すこと。
このヒアリングの内容を元に、お客様に合ったWebマーケティング戦略を提案します。
そして、提案に納得してもらえたら契約をし、本格的にWebマーケティング戦略を実行していく形になります。
このように、新規営業は、新たなクライアントの契約に繋げる重要な役割です。
とはいえ、未経験からいきなり新規営業を任されるケースは少ないですが、いずれ任されることになる大切な業務の1つでしょう。
既存顧客への営業
2つ目は、既存顧客への営業です。
既存のクライアントに満足してもらうためにも、丁寧で行き届いたフォローアップが欠かせません。
営業担当は、既存の顧客へWebマーケティング施策の現状や成果を報告するという、重要な役割を担います。
今のWeb広告運用からどれくらいの問い合わせが増えたのか、あるいはオウンドメディア運用でどのくらいの商品購入につながったかなどを、定期的に報告します。
また、現状の課題をもとに今後の改善策を伝えるのも営業担当の役目です。
現状の課題を分析した上でさらに成果を出す施策を検討し、適切な提案をします。
これらの定期的な報告は、月単位、または週単位で報告するのが一般的です。
Webマーケティングの契約は年単位の契約が多いので、いかに信頼をキープして業務を続けるかがポイントとなるでしょう。
既存のクライアントと長く継続して契約するためにも、既存顧客への営業は大切な業務です。
Webマーケティング会社における営業職の仕事内容
Webマーケティング会社の営業では、クライアントに対して企画の立案から提案まで一連の業務を担当します。
ここからは、6つの項目に分けて営業職の仕事内容を解説します。
Webサイト制作の提案
まず1つ目は、Webサイト制作の提案です。
Webサイトは、Webマーケティング施策を行う上で中心的な役割を果たすので、とっても重要です。
営業職は、新規Webサイトの作成、あるいは既存サイトのリニューアルという形でクライアントに提案します。
Webサイトといっても、種類はさまざま。
- 自社ホームページ
- ECサイト
- 採用ホームページ
- ランディングページ
どのような種類のサイトにせよ、サイト設計の段階から「どうやって顧客の流入を増やすか」というWebマーケティング施策を意識することが大切です。
コンテンツの内容やコンバージョンまでの導線、目を引くキャッチコピーなどを検討し、最適なWebサイト案を提案します。
システムやソフトウェア開発の提案
マーケティング会社によっては、システムやソフトウェア開発を提案する場合もあります。
例えば、下記のようなシステム・ソフトウェア開発を提案します。
- ホームページから問い合わせ者を管理するシステム
- 会員専用のログインページ
- 決済ページ
- 飲食店用のデリバリーシステム など
このように、企業の課題を解決するような最適なシステムを提案するのが営業職の役割です。
提案の際には、実際にシステムやソフトウェア開発を行うエンジニアやプログラマーなどとの連携も欠かせません。
SEO施策や広告運用の提案
Webマーケティング会社のメイン業務と言えるのは、SEO対策やWeb広告運用の提案です。
会社の専門性を活かして、クライアントの課題を解決できるようなSEO施策や広告運用の戦略を提案します。
適切な提案をするためには、まずクライアントの商品・サービスの分析が必要です。
Webサイトや広告のターゲット、施策にかける予算などを設定した上で、ぴったりの提案を行います。
ここでは、どのよう成果を上げて目標達成させるかを、具体的かつ分かりやすく資料にまとめて提示することが重要!
クライアントの要望を踏まえつつ、成果に繋がる最適なプランを提案することが腕の見せ所でしょう。
Webマーケティングに関するコンサルティング
ただプランを提案するだけでなく、Webマーケティングのコンサルティングを行うのも営業担当の仕事です。
特に新規営業の場合は、クライアントの要望や課題にしっかりと寄り添うことが求められます。
その場で適切な対応ができない限り、新規の契約には繋がらないでしょう。
そのため営業担当者は、クライアントの話を汲み取る力や、改善策を論理的に説明する力が欠かせません。
また、クライアントに対してWebマーケティングのアドバイスをするのも営業担当の役目です。
適切なアドバイスができれば、会社を信頼してWebサイトの運用代行を任されたり、定期的なコンサルティングを申し込まれたりと成果に繋がるでしょう。
社内での連携
Webマーケティング会社の営業担当は、社内での連携が欠かせません。
というのも、営業担当はクライアントにWebマーケティングの提案をしますが、実際にWebサイトを作ったりSEO対策をしたりするのは、社内の別の担当者だからです。
そのため、自分が聞いたクライアントの要望や提案内容を、確実に各担当者に伝えることが求められます。
このように社内での意思疎通を図るには、営業担当者自身の伝える力・コミュニケーション能力が必要です。
外注先との連携と収支管理
会社によっては、社内では対応できない業務を外注する場合があります。
例えば、サイトデザインをデザイン会社やデザイナー個人に直接依頼したり、またソフトウェア開発をシステム会社に依頼したりします。
こういった外注先との連携を取るのも、営業担当の役割です。
社内の代表として、行き違いのないよう適切に情報を共有する必要があります。
また、外注費用なども踏まえて、支出が収入を上回らないように調整するのも営業担当が行います。
こういった点からも、営業担当者には経営視点や収支管理力も欠かせないでしょう。
Webマーケティング会社の営業職の平均年収
dodaのデータによると、Webマーケティング・Web広告業界の平均年収は421万円(2021年11月現在)とされています。
その他、性別・年代別での年収は以下の通りです。
男性 | 女性 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代〜 |
457万円 | 379万円 | 374万円 | 468万円 | 554万円 | 536万円 |
参考:平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
Webマーケティングの営業担当は未経験からでもなりやすいため、Webマーケターの平均年収より多少低い傾向があります。
未経験から転職する場合、業務を開始して1〜3年目までは年収が300万円代となることが多いでしょう。
この数値だけ見ると、決して高給とは言えません。
しかし、Webマーケティング業界は実務経験が重視される傾向があるので、業務を続ければ給料が上がるシステムが整っている会社が多い傾向です。
営業職からスタートし、さらにキャリアアップを目指す・上流工程を目指していけば、確実に年収は上がっていくでしょう。
Webマーケティング会社の営業はきついのか?
営業職と聞くと、「仕事内容がきついのでは?」「ノルマが設けられているのでは?」と不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし、Webマーケティングの営業は、一般的な営業担当とは業務が異なります。
ここでは、Webマーケティング会社の営業はきついのか、営業職の働き方について解説します。
会社によっては残業が多いことも
会社によっては、クライアントの納期などに振り回されて残業が増えることもあります。
営業担当はクライアントの予定に左右されるため、残業が多い日が出てきてしまうことも覚えておきましょう。
転職先を決めるときには、会社を安売りして案件を獲得していたり、テレアポや飛び込みで無理やり仕事を取っていたりするような企業は避けるべきです。
このような企業では、残業が多くて疲弊してしまう可能性があります。
長期契約であるためノルマは少ない
営業を担当するにあたって、「週に〇件の新規契約を獲得する」といったノルマがあることを恐れている人もいるかもしれません。
しかし、Webマーケティング会社では、一人ひとりに課されるノルマは比較的少ない傾向です。
なぜなら、Webマーケティング会社が請け負うSEO対策や広告運用の業務は、半年あるいは年単位の長期契約が多いからです。
そのため、会社としてクライアントの成果を継続的に出し続けていれば、契約が数ヵ月で打ち切られることはまずありません。
新規クライアントの獲得ももちろん大切ですが、既存のクライアントに満足してもらえるようフォローアップをすることも、営業担当の重要な役割です。
このような点から、Webマーケティングの営業担当は、日々ノルマに追われることは少ないと捉えてOKでしょう。
営業担当後のキャリアパスを考えておくべき
Webマーケティング会社での営業担当の業務は、初心者・未経験者でも比較的取り組みやすい業務だと言われています。
そのため、今後さらに年収アップやスキルアップを目指す場合は、営業担当後のキャリアパスを考えるべきでしょう。
例えば、営業担当からのキャリアパスとして、以下のようなものが挙げられます。
- マネージャーになる
- 戦略コンサルタントになる
- フリーランスとして独立する
自分自身の市場価値を伸ばすためにも、営業スタートでキャリアアップを目指すのも1つの手段です。
Webマーケティングの営業で必要なスキル・資質
営業担当は初心者でもやりやすいとされていますが、会社の経営に大きく関わる重要な役割だからこそ、専門的なスキルも必要です。
ここでは、Webマーケティングの営業で必要なスキルや資質を紹介します。
Webマーケティングに関する知識
大前提として必要になるのは、Webマーケティングに関する知識です。
営業担当は、実際の施策実行や運用に携わらないものの、クライアントの課題を踏まえて適切なWebマーケティングの提案・アドバイスをする必要があります。
Webマーケティングに関する専門的な知識を駆使して、クライアントが満足する提案が求められます。
コンサルティングスキル
クライアントの課題や悩みをヒアリングし、適切なアドバイスをするためには「コンサルティングスキル」も欠かせません。
コンサルティングスキルには、ヒアリングをメインとする“聞く力”と、アドバイスや提案を行う“話す力”の両方が含まれます。
この両面のスキルを駆使しながらクライアントの本音を聞き出し、Webマーケティング施策の方向性を定めていきます。
またクライアントによっては、会社が抱える本来の課題が理解できていなかったり、Webマーケティングに関する知識が全くないケースも少なくありません。
そのため営業担当は、客観的に課題や悩みを見つめて、適切にアドバイスをするスキルが必要でしょう。
プロジェクト管理能力
営業担当は複数のクライアントに対応するため、クライアントごとのプロジェクトを管理する能力が必要です。
各クライアントの要望や納期を管理しながら、期限に間に合うよう営業の資料や月間報告の資料を作成します。
また、社内のほかの担当者(システム開発者、デザイナー、エンジニア、ディレクターなど)との調整も営業職の担当です。
実際の運用や制作を担当する人たちとの間をつなぐ存在であるため、正しく・正確に管理することが求められるでしょう。
コミュニケーション力
営業職は、クライアントや社内の担当者、外注先などあらゆる人とのやりとりが必要になるため、コミュニケーション力も必要不可欠です。
先ほども説明したように、営業担当はクライアントと各担当者を橋渡しする存在ですので、コミュニケーションが欠かせません。
特に、相手に自分の考えや事実を分かりやすく伝えること、相手の話を聞いて内容を取り違えなく理解できることは、最低限必要な要素です。
さらに最近では、リモートでのやりとりも増えているため、リモートワークの特性を理解したコミュニケーションも求められるようになっています。
メールなどの文面でのやりとり、テレビ電話を通してのやりとりなど、いかにスムーズに意思疎通できるかも大切でしょう。
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