【種類別】Web広告の仕組みを徹底解説!費用相場や課金制度も

ノートパソコン

数ある広告媒体のなかでも、近年特に注目されているのがWeb広告です。

インターネットやスマートフォンの普及により、Web広告市場は急速に拡大しています。

こういった流れのなかで「新たにWeb広告運用を始めたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、Web広告を扱うにあたって、以下のような疑問を持つ方も少なくありません。

Web広告の仕組みってどうなっているのだろう?

Web広告の種類は数多いけれど、運用法や仕組みに違いはあるの?

Web広告を正しく運用するには、Web広告の仕組みや種類ごとの特徴を把握しておく必要があります。

そこで本記事では、Web広告を配信する上で知っておきたい仕組みやWeb広告の種類を解説します。

ぜひ本記事を読んで、Web広告の概要を掴みましょう。

Web広告とは?

Web広告とは、ネット上に掲載されるあらゆる広告全般のことを言います。

Web広告の掲載先は、Webサイトやアプリ、SNS、電子メールなど多岐にわたり、これらに掲載することで会社の認知度アップや自社の商品・サービスの購入につなげます。

一口にWeb広告といっても種類や掲載先はさまざまであるため、配信する広告の内容やターゲットの相性を判断して、適切な広告媒体を選ぶことが重要です。

Web広告の仕組みを理解するうえで重要な5項目

Webマーケティング

Web広告の仕組みを理解するうえで欠かせないのが、以下5つの項目です。

  • ①ターゲティング
  • ②キーワード選定
  • ③入札
  • ④広告入札・出稿の自動化
  • ⑤Cookie

ここからは、それぞれ5項目の特徴や仕組みについて解説します。

①ターゲティング

Web広告の最大の特徴とも言えるのが、広告のターゲットを定める「ターゲティング」です。

テレビや新聞、屋外広告では、基本的に広告を配信するターゲットを絞り込むことができません。

広告の内容に全く興味のない人にまで配信してしまうので、広告の効果を十分に得られないケースもあります。

一方のWeb広告では、ターゲティングによって配信する人を絞り込み、広告の効果が高まるよう運用できます。

例えば、以下のような項目でターゲットを絞り込むことが可能です。

  • 地域
  • 年齢
  • 性別
  • 興味関心・習慣
  • 検索履歴

例えば、一人暮らし用キッチン用品・雑貨を販売する場合、「一人暮らしをする20代女性で、インテリアや料理に興味のある人」とターゲットを絞り込めます。

このようにWeb広告は、詳細なターゲティングによって配信先を指定できるため、より効果が高まるよう工夫できます。

②キーワード選定

ターゲティングの次に行う重要な工程が、キーワード選定です。

主要な広告の1つに、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに上位表示させるリスティング広告があります。

リスティング広告の運用では、ターゲットを定めた後に、どのキーワードで上位表示させるかを決めなければなりません。

キーワード選定では、「ターゲットが何に悩んでいるのか」「どのような情報を知りたいのか」など心理状態を意識しながら検討することが求められます。

このキーワード選定を誤ると、広告を配信しても全くユーザーの流入がなく、ただ運用費が発生するだけになる恐れも。

そのため、キーワード選定で「いかに効果の見込めるキーワードを抽出できるか」が肝心と言えるでしょう。

③入札

入札とは「Web広告1クリックに対して最大いくら支払えるか」を設定する仕組みのこと。

該当のキーワードでのクリック相場を調べた上で、1クリックあたりの上限料金を設定します。

ここでは、自分たちの予算や競合のクリック単価などを考慮しながら、適切な単価を設定することが大切です。

しかし入札では、ただ高額の入札価格を設定しておけば、優先して広告を表示してくれるという訳ではありません。

というのも、リスティング広告では広告掲載枠を入札で獲得する「オークション」という仕組みが導入されているからです。

オークションで広告掲載枠を勝ち取るためには、入札価格のほか「品質スコア(Yahoo!の場合、品質インデックス)」が重要視され「入札価格×品質スコア=広告ランク(オークションランク)」によって、上位表示が決定します。

なお、品質スコアについては、次の要素で決定されます。

  • 広告のクリック率
  • キーワードと広告の関連性
  • キーワードとランディングページ(訪問者が流入するWebページ)の関連性

例えば、広告の入札価格が50円、品質スコアが7の場合、広告ランクは以下のように算出されます。

「入札価格50円×品質スコア7=広告ランク350」

広告ランクが競合よりも高い場合は、それだけ上位表示率が高まるというわけです。

つまり、広告運用では、適切な単価を設定することはもちろん、広告の質や関連性にも配慮し入札を行う必要があります。

④広告入札・出稿の自動化

広告入札・出稿の自動化が進んでいるという点も、Web広告の理解に欠かせません。

最近では、ターゲティングやキーワード選定、入札、出稿、レポーティングといった業務が自動化されています。

そのため、Web広告運用にあまり詳しくない人であっても、ある程度の成果が出せるようになってきました。

例えばGoogleでは、Google 広告のスマート自動入札という機能があります。

スマート自動入札は、学習した機械がオークションのコンバージョン数やコンバージョン値などを分析し、自動で最適な入札をしてくれるという機能です。

Web広告の運用では、こういった自動化の仕組みも上手に活用することが求められるでしょう。

⑤Cookie

Web広告の運用に欠かせないのが「Cookie(クッキー)」という仕組みです。

Cookieは、​​ネット上におけるユーザーの動きや傾向、検索履歴などを識別する機能のこと。

Cookieがあることで、Webサイトに訪れた人の情報を認識でき、その人の傾向を踏まえた広告配信が実現します。

Cookieを使用した代表的な広告に、ディスプレイ広告があります。

ディスプレイ広告は、ユーザーが過去に訪れたWebサイトや検索履歴などをもとに、ユーザーに合った内容を動画・画像で配信する広告のこと。

このようにCookieを活用することで、ユーザーが興味・関心のある内容に絞って広告を配信できます。

【種類別】Web広告の仕組みを解説!

Webマーケティング

ここからは、Web広告の種類別で特徴や仕組みを解説します。

数あるWeb広告の種類を把握した上で、運用する広告媒体を選択しましょう。

リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに、ユーザーが検索したキーワードと連動して表示される広告のこと。

興味を持って自ら検索したターゲットにアプローチでき、クリックやコンバージョンにつながりやすいのがメリットです。

しかし、競合の多い検索キーワードを指定すると表示回数が減る恐れもあるため、キーワードの選定を戦略的に進めていく必要があります。

仕組み設定したキーワードの検索結果に、テキスト広告を上位表示させる
扱うサービスGoogle 広告、Yahoo!広告

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどの上部や文章の間に用意された広告枠に、画像や動画などで表示させる広告のことです。

画像や動画を使って視覚的に訴えかけることができ、コンバージョンにつながりやすいのが魅力。

ユーザーが閲覧しているコンテンツや使用しているアプリによって掲載される広告内容が変わります。

仕組みユーザーの閲覧している内容や検索履歴を踏まえて、適切な広告を動画や画像で表示する
扱うサービスGDN(Google ディスプレイネットワーク)とYDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、ユーザーが過去に訪れたサイトや商品購入ページを繰り返し表示させる広告のことです。

ユーザーがほかのサイトを閲覧している最中に、過去に見た商品・サービスの広告を違和感のない形で載せることで、購買意欲を刺激します。

リターゲティング広告は、実際に検索をして購入ページまで進んだような、商品に関心のある人にピンポイントで広告を流すため、成約率が高いのがメリットです。

仕組み過去に閲覧したページを表示させて、購買意欲を刺激する
扱うサービスGDN(Google ディスプレイネットワーク)、YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)、SNS

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、アフィリエイターが所有するWebサイトやSNSに掲載される広告のことです。

アフィリエイト広告を出稿するには、まずASP(Affiliate Service Provider)に登録し、出稿してもらうアフィリエイターとつながります。

アフィリエイト広告のメリットは、成果報酬型であるため商品を紹介してもらうだけでは報酬が発生しない点。

しかし、アフィリエイターのスキルによって売り上げが左右されるので、アフィリエイターの見極めが大切でしょう。

仕組みアフィリエイターが所有するWebサイトやSNSに広告を掲載し、成果が発生したら料金を支払う
扱うサービスA8.net(エーハチネット)、アクセストレードなど

SNS広告

FacebookやInstagram、TwitterといったSNSのプラットフォームに掲載する広告です。

SNS広告のメリットは、年齢や趣味などの細かなターゲティングをしたうえで、配信先を絞って広告を届けられるところ。

SNS広告を出稿する場合は、各種SNSの利用者層・属性や、ターゲットの特徴を考慮して、出稿するSNSや掲載する内容を吟味する必要があります。

仕組みSNSに蓄積された情報に基づいて、ユーザーに合った広告を配信する
扱うサービスInstagram、Twitter、Facebook、YouTube

動画広告

動画広告は、名前の通り「動画」を使った広告の全般を指します。

視覚と聴覚でより多くの情報を伝えられるため、商品購入後のベネフィットやストーリーを理解しやすいのが特徴です。

動画広告は、大きく分けてインストリーム広告とアウトストリーム広告に分類されます。

  • インストリーム広告:視聴している動画の前後や合間に流される動画広告
  • アウトストリーム広告:アプリ内に表示されるバナーやSNS・記事のフィードなど、ユーザーが視聴する動画とは違う場所に表示される

スマホの普及によって動画の需要が拡大しているので、特に追い風となっている広告です。

仕組みターゲットの特徴やデータに基づき、関連する広告を動画で配信する
扱うサービスYouTube、LINE(Smart Channel、LINE NEWSなど)

メール広告

メール広告とは、電子メールを使った広告手法です。

メール広告には、メルマガに広告文やURLを貼り付けるものと、ユーザーの好みに合わせた広告メールを配信するものの2種類があります。

ほかのWeb広告施策に比べて入稿から配信までの期間が短く、手間がかからないことが魅力です。

仕組み会員登録などで登録されたメールアドレスに、ターゲットが関心のある広告を文章で届ける
扱うサービスGmail、Outlook

音声広告

音声広告とは、音声メディアや音声プラットフォームに掲載する広告を指します。

広告の長さは15〜60秒ほどで、音声の前後や合間に広告が流れます。

音声広告のメリットは、ほとんどの人が聞き流しで聞いているため、スキップされることなく最後まで聞いてもらいやすいところ。

特に最近は、Spotifyなど音楽のストリーミング配信や、ポッドキャストなどのラジオ音声メディアへの音声広告に関心が集まっています。

仕組み音声を聞いている人に対して関心のある広告を音声で発信する
扱うサービスSpotify、ポッドキャスト

Web広告の課金制度

Web広告は、ものによって課金制度が異なります。

課金制度では、広告のクリック数によって費用が決まる「クリック型」、広告の表示回数によって決まる「インプレッション型」が多い傾向です。

ほかにも、成果が発生したときだけ費用がかかる「成果報酬型」、再生数や配信数によって決まる課金制度など、さまざまです。

以下の表で、広告の種類ごとの課金制度をチェックしてみてください。

広告の種類課金制度
リスティング広告クリック型
ディスプレイ広告クリック型
インプレッション型
リターゲティング広告クリック型
アフィリエイト広告成果報酬型
SNS広告クリック型
インプレッション型
動画広告再生数
メール広告配信数
音声広告再生数

上記の表でご紹介した課金制度のほか、外部にデザインやLP制作を依頼する場合には当然ですが別途費用がかかります。

使える予算を想定してから、運用媒体を決めるとよいでしょう。

今注目のWeb広告市場!需要も拡大中

Web広告は、数ある広告媒体のなかで今最もアツイ広告です!

近年、Web広告の市場は急拡大しています。

下の図は、株式会社電通が2018〜2020年における広告費の推移を媒体別でまとめた表です。

「2020年 日本の広告費」|株式会社電通

出典:「2020年 日本の広告費」|株式会社電通

2019年、インターネット広告費の全体構成比がこれまで広告のトップを維持していたテレビ広告費を追い抜き、最も高い値となりました。

これまで広告の中心であったテレビ広告がネット広告に追い抜かれたことは、大きな時代の変化と言えるでしょう。

さらに株式会社電通は、今後のWeb広告市場についても予測しています。

世界の広告費成長率予測(2020~2022)|株式会社電通

出典:世界の広告費成長率予測(2020~2022)|株式会社電通

上の表は、全世界における媒体別の広告シェア率を予測したものです。

予測によると、世界の総広告費に占めるデジタル広告費の媒体別シェアが、2021年に「50.0%」に到達するとされています。

このようにWeb広告市場は、今後さらに規模を拡大させると考えられます。

この市場拡大の流れに乗り、正しい方法でWeb広告運用を行えば、大きな成果を得られるでしょう。

実務レベルのWeb広告スキルを習得できる!Web広告特化スクール「デジプロ」

「デジプロ」は、株式会社Hagakureが運営する超実践的なデジタル広告スクールです。

実務で使える知識・スキルの習得を重視していて、すぐに活躍できる即戦力人材の育成に力を入れています。

Web広告の運用方法をいち早く習得する手段として、スクールの活用もおすすめです。

ここでは、そんなデジプロの特徴を紹介します。

Web広告プロダクトを網羅

デジプロでは、Web広告運用で使用する主要な広告プロダクトを完全に網羅。

例えば、以下の広告スキルを学ぶことができます。

  • リスティング広告
  • Google 広告
  • Yahoo広告
  • Facebook
  • Instagram広告
  • Twitter広告
  • ディスプレイ広告 など

デジプロにてあらゆるWeb広告を習得しておけば、ターゲットや商品に合った広告媒体での施策を実行できるでしょう。

実践的カリキュラムだから即戦力人材を目指せる

デジプロでは、実務で使える実践的なカリキュラムを用意しています。

基礎知識を身につけるのはもちろんのこと、実際のWeb広告運用まで体験しながら学習するため、実務フローに基づいた専門的スキルを習得可能。

あらゆる広告プロダクトの出稿方法や分析方法を学べるので、実務ですぐに活かすことができます。

講師は現役トップマーケターで構成

デジプロの講師陣は、教育専門の研修を受けた、現役のマーケターで構成されています。

GMOグループで年間運用費20億円を誇る実績者や、サイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントなど、実績はトップクラス。

このような実績あるマーケターが、生徒一人ひとりに専任で寄り添い、学習の進捗をサポートします。

業界完全未経験である受講生に対しても、分かりやすく1から説明し、ささいなつまずきでも丁寧に対応。

回数無制限のチャットサポートもあるので、疑問もその場ですぐに解消できます。

さらにデジプロでは、「受講後も継続して相談したい」「卒業後に聞きたいことが出てきたけどどうしよう」といった不安を解消すべく、スクール卒業後のサポートも充実。

卒業後であっても分からないことを質問できたり、転職支援を受けられたりと、徹底したサポートを受けることができます。

オンラインでも通学でも学べる受講形式

デジプロでは、「オンラインではなく、講師から直接教わりたい」「一緒に学ぶ仲間が欲しい」といった要望に応え、対面学習のメリットを活かした学びの場を提供しています。

オンライン学習のみのWebマーケティングスクールが多いなか、デジプロでは対面とオンラインの両方で講義を行い、自分に合った形式を選べるのがポイント。

今では全国11ヵ所、渋谷・大阪・福岡・千葉・神戸・大宮・横浜・広島・名古屋・北海道・仙台に拠点を構え、受講生のサポートを実施しています。

お住まいの近くに校舎がある場合には、ぜひ対面での学習も検討してみてください。

マスメディアンと提携し転職支援もサポート

2021年7月28日、デジプロはマーケティング職種に特化した転職支援で豊富な実績を誇る転職エージェント「マスメディアン」と業務提携しました。

エージェントと連携することで生まれた幅広いネットワークを活用し、受講生や卒業生に手厚い転職支援サービスを提供しています。

応募書類の添削や面接対策、求人紹介などを行っているので、ぜひこちらも活用してみてください。

デジプロ公式サイトへ