Webマーケティングで起業する3つの方法。必要なスキルや戦略を解説

サラリーマン

近年右肩上がりで成長しているWebマーケティング市場は、注目されている業界の1つです。

そのなかで「Webマーケティングで起業したい!」と考えている人も多いのではないでしょうか?

Webマーケティングは幅広いビジネス展開ができ、かつパソコン1台で始められるので起業に向いている業種と言えます。

そこで本記事では、Webマーケティングで起業する方法や必要なスキル、起業を成功するための戦略を紹介します。

ぜひこの記事を読んで、起業までのプロセスや必要な準備をイメージしてみてください。

Webマーケティングでの3つの起業パターン

デスクワーク

Webマーケティングはさまざまな事業展開ができるため、企業のスタイルも幅広く存在します。

ここでは、大きな括りでのWebマーケティングの起業パターンを3つ紹介します。

Webマーケターとしてコンサルティングサービスを提供

1つ目は、Webマーケターとしてのコンサルティングサービスを提供するという起業方法です。

Webマーケティングのコンサル業務では、クライアントとなる企業の要望や経営課題を踏まえて、必要なマーケティング戦略の提案や試作をサポートします。

実際にWebマーケティングを行いたい企業は数多く存在しますが、社内に知識やノウハウがなく結果が出せていない企業が多いのも事実。

そこで、アドバイスやよい戦略を求めて相談する先がWebコンサルタントです。

小規模な企業から大企業まで、多くの企業がWebマーケティングの専門知識のある人からのコンサルティングを求めています。

また、一口にコンサルといっても種類はさまざま。

Web広告運用やSNS運用、SEOなど、特定の分野に特化したコンサルもあれば、先述した内容を全て含めたWebマーケティング全般のコンサルを行うところもあります。

しかし、企業のコンサルを行うにはハイレベルなスキルと専門性が求められるので、起業では念入りな準備が欠かせないでしょう。

運用代行サービスを提供

2つ目は、Webマーケティングの運用代行サービスの提供です。

Webメディアの運用ができる担当者がいない企業では、運用を外注しようと考えている企業も少なくありません。

そういった企業の代わりに運用代行をして、成果を出すよう施策を練り、実行していきます。

運用代行は、例えば以下のようなものがあります。

  • 企業のWebメディア運用
  • 有料Web広告の運用(SNS広告・リスティング広告・動画広告など)
  • SNSアカウントの運用

確実に成果を上げることができれば、継続的な売り上げが見込めます。

Webサービスの立ち上げ

3つ目は、Webサービスの立ち上げです。

エンジニアやプログラマーなどと協力してWebサービス開発を行い、自身のスキルを駆使してサービスへの集客対策を進めれば、事業として成立させることができます。

例えば、以下のようなサービスを提供することが可能です。

  • Webサイトの企画、制作、公開後の運営まで一貫支援するサービス
  • 商品開発から集客を支援するサービス

このようにWebマーケティングの専門性を駆使すれば、幅広い起業のパターンを検討できます。

Webマーケティングで起業しやすい理由

副業

Webマーケティングは比較的起業しやすい分野だと言われていますが、なぜそう言われているのでしょうか?

ここでは、Webマーケティングで起業がしやすい理由を5つご紹介します。

初期費用を抑えられる

Webマーケティングでの企業は、初期費用が大幅に抑えられる点がメリットです。

何か新しくWebマーケティング事業を始めるにあたって必要なのは、サイトのサーバー代と記事作成の外注費、Webの有料ツール料金のみ!

初期費用は、5万円以内で十分に起業ができてしまいます。

また、日々のランニングコストも少ないので、リスクを抑えられるのもよさでしょう。

一方、Webマーケティングとは異なり店舗型で起業する場合、費用は大幅にかかります。

例えば飲食店の場合、平均で約1,000万円の開業費用がかかると言われています。

このように、起業における金銭面での負担を考慮すると、Webマーケティングは起業に向いていると言えるでしょう。

パソコン1台で完結する

Webマーケティングの企業は、パソコン1台だけで完結します。

そのため、インターネット環境さえあれば時間や場所にとらわれず、パソコンだけで業務を進められます。

オフィスを借りる必要がなく、自宅やカフェなどどこでも働くことが可能。

また、自分のお客さんを集めるのもWebやSNSでできるので、直接営業に出向く必要もありません。

このようにWebマーケティングの起業は、自分のライフスタイルに合わせて、時間や場所に縛られずに仕事を進められます。

幅広いビジネスに横展開できる

Webマーケティングのスキルや知識を活用すれば、幅広いビジネスに横展開ができます。

Webマーケティングを細分化すると、SNSマーケティングや広告運用、SEOなどさまざまですが、根本となる集客の考え方は同じです。

コンテンツの改善方法やキーワード選定の仕方、PDCAの回し方は共通しているため、これらを応用すればさまざまなビジネスに反映できます。

例えば、担当した一社のクライアントで成功した事例が生まれれば、それを別のクライアントのパターンに反映可能です。

このように、Webマーケティングの知識は幅広いビジネスに応用でき、また事業を進めるなかで積み上げた成功事例がこれからの事業の展開に活かすことができます。

Webマーケティングの市場が伸びている

近年、Webマーケティングの市場は右肩上がりで伸びています。

市場が伸びているということは、それだけ需要の高い業種であるということであり、この流れのなかで起業すれば成功の確率も高まるでしょう。

以下の図は、全世界の広告媒体別シェア予測を示したものです。

世界の広告費成長率予測(2020~2022)|電通グループ

出典:世界の広告費成長率予測(2020~2022)|電通グループ

デジタル広告に注目すると、2019年からシェア率を確実に伸ばしています。

新型コロナウイルス感染症の影響を多少受けたものの、2021年には世界の総広告費に占めるデジタル広告費のシェアは初めて50.0%に達する見通しです。

デジタル広告のなかでも、ソーシャルメディア広告(18.3%増)、検索連動型広告(11.0%増)、動画広告(10.8%増)の3種が大きく成長すると予測しています。

また、国内のデジタル広告も成長を続けています。

2020年 日本の広告費|電通グループ

出典:2020年 日本の広告費|電通グループ

上の図は、媒体別広告費と構成比の推移を示したものです。

2018〜2020年におけるインターネット広告費の構成比に注目すると、年々シェア率を伸ばしていることが分かります。

また2019年には、インターネット広告がこれまで最もシェア率の高かったテレビメディアを追い抜いたことも、大きな変化だと言えます。

こういったインターネット広告拡大の動きは、Webマーケティング分野での起業の追い風となるでしょう。

Webマーケティングの起業で必要なスキル

Webマーケティングで起業するには、どのようなスキルが求められるのでしょうか?

ここからは、Webマーケティングの起業で必要なスキルを紹介します。

Webマーケティングスキル

起業して事業を成功させるには、Webマーケティングスキルは欠かせません。

SEOやWeb広告運用、コンテンツマーケティングなど、幅広い知識が求められます。

スキルの幅が広く、そしてハイレベルであるほど、起業後の事業もスムーズに進むでしょう。

特に企業のコンサルティングなどを行う場合には、企業に戦略をアドバイスするためのハイレベルなスキルと専門性が求められます。

マネジメント力

起業する際には、ほとんどのケースで従業員を雇うことになります。

従業員を一人でも雇用すれば、経営者としてマネジメントする力が必要になるでしょう。

組織として成立するようマネジメントをするには、人材管理や組織運営などの知識が必要であり、ただWebマーケティングの知識だけでは成立しません。

どのような組織を目指すのか、採用や待遇をどうするのか、仲間の進捗状況をどう把握するのかなど、常に考える必要があります。

営業力

Webマーケテイングで起業してからきちんと売り上げを立てるには、営業力が欠かせません。

そもそも営業力がないと、商品やサービスが顧客の目に映ることがないため、売り上げが立たず失敗に終わってしまいます。

最近は、SNSなどを使ってお金をかけずに商品・サービスを紹介できるようになりましたが、ただ露出すれば売り上げがあがるわけではありません。

逆に言えば、顧客が情報を得る選択肢や、選べる商品・サービスの量が増えたということ。

そのため、起業する際には顧客に選ばれる商品・サービスを作ることはもちろん、それを売り込むための営業力を駆使する必要があります。

顧客のニーズを把握した上で、適切な方法で営業していくためのスキルが求められるでしょう。

ロジカルシンキング

Webマーケテイングの仕事は、全て顧客の問題解決に通じています。

顧客の課題や悩みを解決する商品やサービス、戦略などを提供するには、何事もロジカルに考えることが重要です。

ロジカルシンキングとは、物事を整理し、筋道をたてて矛盾なく考える思考のこと。

ロジカルシンキングがあれば、クライアントの潜在的な課題や商品の問題点、そして自分自身の課題などを客観的に考えることができます。

また、クライアントに自社のサービスや戦略を説明する際にも、ロジカルシンキングを意識すれば根拠や事実に基づいた説得力のある説明ができるでしょう。

このようにロジカルシンキングは、起業で必要な問題解決力や分析力、説明力にも繋がります。

コミュニケーション能力

Webマーケティングの起業では、一緒に働く仲間や外注先、クライアントなど多くの人と関わります。

そのため、人とのやりとりで欠かせないコミュニケーション能力も非常に重要です。

Webマーケティングのコンサルや運用代行の業務を受注する場合、何より大切なのは顧客との信頼関係です。

その信頼関係の構築には、話しやすい雰囲気や誠実さなどのコミュニケーションが大きく関係します。

クライアントの悩み・課題を丁寧にヒアリングする姿勢やあいづちの打ち方、相手に合わせた物の言い方などに気を配る必要があるでしょう。

このように、クライアントと良好な関係を築くためには、コミュニケーション能力が欠かせません。

Webマーケティングの起業で苦労すること・デメリット

実際に起業を目指す際には、起業のリスクやデメリットも知っておきたいところです。

ここでは、Webマーケティングの企業で苦労すること・デメリットを3つ紹介します。

事業が軌道に乗るのに時間がかかる

Webマーケティングで起業したからといって、すぐに売り上げが伸びるわけではありません。

そのため「事業が軌道に乗るのに時間がかかる」ということを頭に入れた上で取り組むことが大切でしょう。

例えば、SEOで記事の上位表示を目指す場合、最低でも3〜6ヵ月ほどの期間がかかると言われています。

できるだけ早く成果を出すためには、SNSの運用やWeb広告の出稿なども併用して、施策を実行することが求められます。

また、個人での起業だと、初めは社会的な信用度が低く見られることも。

同じサービスを提供する大きな法人企業と起業したばかりの個人や小規模な会社を比べると、どうしても法人企業を信頼して依頼する顧客が多いのです。

このように起業当初は社会的な評価が得られず、なかなか事業が軌道に乗らないことも十分考えられます。

収入の不安定さ

収入が安定しないという点も、起業するデメリットでしょう。

例えば、クライアントからWebサイトの運用代行を依頼された場合でも、その契約が長期で続くとは限りません。

運用を依頼したのに成果が出なかったら、途中で契約が打ち切られる可能性もあります。

きちんと売り上げをキープしていくためには、日々さまざまな知識・スキルをインプットし、それを施策に反映していく必要があるでしょう。

また個人で起業した場合、体調を崩したことが原因で大切なクライアントが離れてしまうケースも考えられます。

このように起業では、自分次第で収入がアップダウンすることを覚悟しておきましょう。

事務作業・雑務に時間をとられることも

個人起業した場合、税金の申告手続きや見積書・請求書等の作成を自分で行う必要があります。

会社員とは異なり、会社の担当者がやってくれるわけではないので、確定申告や毎月の資料作成を負担に感じるでしょう。

また、開業当初は税金に関する知識もないので、普段の業務以外にも税金の知識を学ぶ必要が出てきます。

このように、ただWebマーケティングの業務を行うだけでなく、事務的な作業に時間がとられることも考慮しなければなりません。

Webマーケティングの起業を成功させるポイント・戦略

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起業を成功させるには、事前にきちんと戦略を練った上で事前準備を徹底する必要があるでしょう。

ここからは、Webマーケティングの起業を成功させるポイント・戦略を解説します。

初めに知識をインプットし、実務経験を積む

Webマーケティングで起業するにあたって初めにやるべきことは、必要な知識をインプットすること、そして実務経験を積むことです。

Webマーケティングの業務をするには、コンテンツマーケティングやSEO、Web広告、SNS運用といった幅広い知識が求められます。

これらの知識を全て一気に学ぶのももちろんOKですが、これからの起業を見据えてどれかに絞るのもよいでしょう。

初めに勉強する内容としておすすめしたいのは、「コンテンツマーケティング」です。

コンテンツマーケティングの考え方は、Webマーケティングの全てに通じるものがあります。

まずはコンテンツマーケティングについて詳しく学びながら、自分でブログ運営を行い経験を積みましょう。

知識をインプットするだけでなく経験を積むことで、起業した際の実績としてアピールできます。

例えば、「Web広告の運用経験がある」「10のキーワードで検索結果1位のサイトを運営している」などの具体的な実績があれば、あなたに仕事を依頼する大きな根拠となります。

このように、まずは起業の下積みとして、知識のインプット・実績作りに取り組みましょう。

起業の目的を明確にする

起業を成功させるためにも、今後もブレることのない“起業の目的”を持つことが重要です。

実際のところ、起業後はモチベーションの維持に苦労します。

会社から強制されて仕事をするわけではないので、全ての仕事が自分次第。

また、税金の申請や資料の作成といった事務作業にも追われるため、本来の業務に本腰を入れることができずモチベーションが下がる可能性も考えられます。

だからこそ「何のために起業するのか」という目的をあらかじめ明確にしておきましょう。

目的がはっきりと定まっていれば、困難や課題が浮かび上がったときに立ち返ることができます。

まずはフリーランスから始めるのが無難

Webマーケティングでの起業を検討している人は、まずフリーランスとして独立してから起業を目指す流れが無難です。

初めからいきなり起業してしまうと、初期投資としてまとまったお金が必要になり、万が一事業が失敗したときのリスクが伴います。

そのため、まずはフリーランスとして事業を軌道に乗せ、事業拡大するタイミングで起業するとリスクを抑えられるでしょう。

またフリーランスは、独立後に自分がどれだけ成果を出せるか、売り上げを立てられるかの腕試しをするのにうってつけの立場です。

そのためまずは「フリーランス→起業」という流れを検討してみてください。

デスクワークWebマーケティングでフリーランスになる方法とは?年収や案件内容を解説

起業の方向性と集客方法を検討する

一口にWebマーケティングの起業といっても、起業のスタイルは多岐にわたります。

そのため、あらかじめ軸となる起業の方向性と集客方法を考えておきましょう。

どのような起業スタイルを目指すのか、SEOやWeb広告などのどれに特化するのかなど、自分の強みや実績を踏まえて方向性を定めます。

そして、起業の方向性を決めると同時に集客方法も検討してください。

ビジネスを維持するには、毎月どのくらいの売上が必要で、どのくらいの顧客を集客しなければならないかを事前に把握することが必要です。

集客方法には、以下のような方法があります。

  • Webマーケティング(SEO、PPC広告など)
  • リスト入手・配信(メルマガなど)
  • 情報発信(自社ホームページ、SNSなど)
  • イベント開催
  • テレアポ など

ターゲットや自社の強みを踏まえて、適切な集客方法を検討しておきましょう。

Webマーケティングの起業に必要な知識と実務力が身につくスクール「デジプロ」

デジプロ

「デジプロ」はWeb広告に特化した超実践的なWebマーケティングスクールです。

起業に必要なWebマーケティングの知識を身につけることはもちろん、実際に手を動かして実務経験を積むこともできます。

必要な広告プロダクトを全て網羅

デジプロでは、Web広告運用で使用する広告プロダクトを完全に網羅。

以下のような広告スキルを学ぶことができます。

  • リスティング広告
  • Google 広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook
  • Instagram広告
  • Twitter広告
  • ディスプレイ広告 など

講座では、実際の広告運用まで体験するため、実務フローに基づいた専門的スキルを習得可能。

各広告プロダクトの特徴や出稿方法を理解できるので、さまざまな広告タイプの運用をするときにも役立ちます。

デジプロにてあらゆるWeb広告を習得しておけば、幅広い広告媒体のなかから適切な施策を検討できるでしょう。

現役プロのWebマーケターによる直接指導

デジプロの講師陣は、教育専門の研修を受けた、現役のマーケターで構成されています。

GMOグループで年間運用費20億円を誇る実績者や、サイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントなど、実績はトップクラス。

このような実績あるマーケターが、生徒一人ひとりにパーソナルトレーナーとして寄り添い、継続的に学習できるように進捗サポートします。

完全未経験からの受講生に対しても、分かりやすく1から説明し、ささいなつまずきでも丁寧に対応。

回数無制限のチャットサポートもあるので、学習をスムーズに進められます。

転職エージェント「マスメディアン」と業務提携

2021年7月28日、デジプロはマーケティング職種に特化した転職支援で豊富な実績を誇る転職エージェント「マスメディアン」と業務提携しました。

エージェントと連携することで生まれた幅広いネットワークを用いて、受講生や卒業生に手厚い転職支援サービスを提供しています。

Webマーケターとして起業を目指す人は、いきなり独立を検討するのではなく、まずWebマーケティング業界に転職して実績を積んでから起業に踏み出すのも1つの手です。

スクールでは応募書類の添削や面接対策、求人紹介などを行っているので、ぜひこちらも活用してみてください。

卒業後も充実のサポート

「受講後も継続して相談したい」「卒業後に聞きたいことが出てきたけどどうしよう……」といった不安を解消すべく、卒業後のサポートプランも用意しています。

卒業後であっても分からないことを質問できたり、転職支援を受けられたりと、さまざまなサポートを受けることが可能です。

11拠点で通学授業にも対応!(順次拡大中)

オンラインではなく、講師から直接教わりたい」「一緒に学ぶ仲間が欲しい」といった要望に答え、対面ならではの良さを活かした学びの場を提供中。

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対面でプロマーケターの講義を受けられるので、その場で疑問点の解消ができ、実務に落とし込みやすくなるでしょう。

お住まいの近くに校舎がある場合には、ぜひ対面での学習も検討してみてください。

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