急速なインターネットの普及により、Web広告業界の市場は成長を続けています。
職種・業種を問わずあらゆる企業で、運用に力を入れている会社が増加しているようです。
このような流れにあたって、以下のように考えている方も多いのではないでしょうか?
「新たにWeb広告運用に挑戦したい!」
「未経験からWeb広告・Webマーケティング業界へ転職したい!」
そこで本記事では、Web広告のスキルを取得したい人向けに、Web広告運用で必要な主要スキルと求められるスキルを取得する方法を解説します。
実際のところ、Web広告運用で成果を上げるには専門的な知識・スキルが必要であるため、完全に無知の状態では難しい業界です。
今後Web広告運用に挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Web広告運用とは
Web広告運用とは、Web上のあらゆる媒体(Webサイト、SNS、アプリなど)で広告を配信する一連の流れを言います。
Web広告運用担当者はPDCA(Plan→Do→Check→Action)に沿って、以下の流れを繰り返します。
- ターゲティング
- Web広告の配信先の選定
- 入稿作業
- 成果測定
- 分析・改善
Web広告を運用するにあたって第一に行うのが、広告配信のターゲティングです。
Web広告運用で成功するためには、ターゲットを詳細に定めることが重要なポイント。
初めの時点で詳細なターゲットを定め、運用の軸を固めます。
そして、ターゲットに沿った広告の配信先を定め、実際に広告を入稿し、配信を開始します。
しかしWeb広告運用は、一度広告を配信して終わりということではありません。
一度配信してから日々アクセスデータを解析し、成果を測定します。
そのなかで、「もっと改善できる点はないか」「今の配信先・広告デザインでよいのか」など分析しつつ、より費用対効果の高い運用施策へと改善していきます。
Web広告運用に必要なスキル
正しくWeb広告運用をするには、専門知識とスキルは必要です。
ここでは、Web広告運用をする上で必ず求められるスキルを紹介します。
Web広告運用全般の知識
まず大前提として、Web広告運用全般の知識が必要不可欠です。
Web広告運用では、プランニングから日々のデータ解析、改善策の提案まで、幅広いフェーズに携わるための知識が求められます。
また、商品やターゲットの特徴に合わせてどの媒体で広告を出稿するかを見極めるのも、Web広告運用者の重要な役割。
Web広告全般の知識を駆使して、 どのユーザーに対し、どこに広告を出稿すべきかを、 的確に判断する必要があります。
さらに、広告運用は数値を軸に検証するため、以下のような専門用語が登場します。
- KGI(Key Goal Indicator:経営目標達成指標)
- KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)
- CV(Conversion:コンバージョン)など
これらの用語は、目標設定や売上率の計算で必要になるため、こういったデータ・数値を扱うスキルも必要でしょう。
データ解析・分析力
Web広告運用者は、日々アクセスデータに向き合いながらデータ解析を行います。
そのため、正しく改善策を見つけ出すために必要なデータ解析・分析力が欠かせません。
Web広告のデータ解析では、まず解析ツールを使いこなすスキルが必要です。
アクセス解析ツールとしては、Google アナリティクスや広告効果測定プラットフォームである「AD EBiS®︎」が定番です。
解析ツールを通して、表示回数やコンバージョン率、クリック率などを洗い出し、配信状況を分析します。
そして、蓄積した多くのデータから「現状の問題点は何か」「どこをどう改善するべきか」を検討します。
解析・分析力を駆使して、より費用対効果の高い改善策を導き出すことこそ、Web広告運用者の見せ所でしょう。
仮説立て・発想力
Web広告運用では、数値・データを読み取るスキルだけでなく、仮説思考や発想力も必要です。
運用者は常日頃「なぜあまり成果が出ていないのか」「なぜこの運用方法で結果が出たのか」を繰り返し考えます。
そのなかで、ターゲットの心理状況を想像したり、改善策の仮説を立てたりと、クリエイティブに考えることも重要なのです。
発想力や仮説を駆使して、よりよい配信方法や広告のデザイン・メッセージを模索していくことが求められるでしょう。
継続力
先ほども説明した通り、Web広告は一度広告を配信して終わりではありません。
常にPDCAサイクルを回しながら効果的な運用方法を見つけ出す必要があり、粘り強くアクセスデータと向き合う継続力が必要になります。
また、Web広告運用はトレンドによって大きく左右されるため、今まで効果のあった施策が急に通用しなくなるケースも少なくありません。
そのため、Web広告の最新情報に敏感になりつつ、随時リサーチとインプットを続ける姿勢も必要です。
マネジメント力
売り上げアップにつながるようWeb広告を管理するためには、マネジメント能力も大切です。
Web広告運用は、目標や予算の設定、進捗状況の把握、施策の実行といった幅広い業務を、自分の手で、あるいはほかの担当者と協力して実施します。
そのため運用担当者は、一連の業務を能動的に取り組み、試行錯誤しながら改善策を導き出せる人でなければなりません。
また、Web広告運用は在宅・リモートで作業するケースも多く、自分自身で全てを管理する自己マネジメント能力が求められます。
与えられた仕事だけをこなすのではなく、自ら考えて実行する能力が必要でしょう。
知っておきたいWeb広告の12種類
Web広告を運用するにあたって、主要なWeb広告の種類とその特徴を把握しておきましょう。
ここでは、Web広告プロダクト12種類とその広告を使用するメリットを紹介します。
広告名 | 概要 | メリット |
純広告 | 広告主が掲載枠を購入して掲載する従来の広告。掲載期間によって費用が決まる。 | ・契約期間は一定の金額で広告を載せ続けられる |
リスティング広告 | GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に表示されるテキスト広告。 | ・お金をかければ、指定したキーワードですぐに上位に表示させることが可能 |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリなどに用意された広告枠に、画像や動画で表示させる広告。 | ・視覚的に訴えかけられるため、目に留まりやすい ・クリック単価が安い |
リターゲティング広告 | ユーザーが過去に訪れたサイトや商品購入ページを繰り返し表示させる広告。ECサイトでよく活用される。 | ・ターゲットの絞り込みが可能 ・コンバージョン率が高い |
記事広告 | 広告主以外の個人・企業が所有するWebサイトに、広告記事を掲載する。 | ・他者の知名度やドメインパワーを借り、文章でPRできる |
アフィリエイト広告 | アフィリエイターが所有するWebサイトやSNSに掲載する広告。アフィリエイターの紹介から商品購入が発生したら、料金を支払う。 | ・他者の知名度やドメインパワーを借りてPRできる ・成果報酬型で予算の負担が少ない |
動画広告 | 動画を使用した広告全般。 | ・人々の動画視聴時間が伸びていることに伴い、需要が高まっている ・視覚的に訴えかけられるため、目に留まりやすい |
メール広告 | 電子メールを使った広告。 | ・ユーザーの興味関心や好みに合わせた広告メールを配信できる |
音声広告 | PodcastやVoicyなどの音声メディアに掲載する音声だけの広告。 | ・広告がスキップされにくい ・耳から聴くことで記憶に留まりやすい |
リワード広告 | 広告先でのアプリダウンロードや広告動画の視聴など、条件を満たしたユーザーに報酬やポイントが入る広告。 | ・ユーザー側にメリット(=報酬)があるため、広告を確認してもらいやすい |
SNS広告 | InstagramやTwitterなどのSNSに掲載される広告。 | ・細かくターゲティングできる ・テキストが画像、動画など広告の種類は多岐にわたる |
インフルエンサー広告 | 知名度のあるインフルエンサーに写真やテキストで商品を紹介してもらい、自社の売り上げにつなげる広告手法。 | ・インフルエンサーの知名度を借りて商品をPRできる |
Web広告の運用スキルを習得する方法
未経験からWeb広告運用に取り組むにあたって、「どうやってスキルを習得すればいいのだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、Web広告の運用スキルを身につける方法をご紹介します。
ネットやSNSで学ぶ
Web広告運用に必要な情報や知識は、インターネットやSNSから手軽に入手できます。
インターネットやSNSから学ぶメリットは、無料で入手でき、かつ最新の情報やスキルが手に入る点です。
Web広告の業界は移り変わりが激しく、Google アナリティクスの仕様変更やマーケティングのトレンドといった最新情報を日々キャッチアップする必要があります。
こういった最新情報については、Web広告に詳しいプロやWeb広告運用会社がWeb記事やSNSで発信しているので、定期的にチェックするとよいでしょう。
しかし、WebやSNS上には根拠のない情報が出回る可能性もあるので、全ての情報を鵜呑みにするのは控えましょう。
情報の信憑性に注意しながら、情報を精査することが求められます。
書籍で学ぶ
コストを抑えて学びたい人には、書籍で学ぶ方法がおすすめです。
Web広告やWebマーケティングに関する書籍は数多く存在し、2,000円弱という低コストで正しい知識をインプットできます。
また、WebやSNSと違って必要な情報が1冊の書籍にまとまっているため、1冊を読むことで体系的に知識を学べる点もメリットです。
しかし、書籍を読んだだけで満足してしまう人も少なくないため、学んだ内容を実践に落とし込む姿勢を心がけましょう。
動画コンテンツで学ぶ
最近では、Web広告運用に関する動画コンテンツも数多く存在します。
動画コンテンツは、通勤・通学の移動時間やちょっとした隙間時間を使って学習できるのがメリット。
視覚的に必要な知識やスキルをインプットできるので、実践に落とし込みやすいでしょう。
しかし一方で、 YouTubeなどの無料動画コンテンツのなかには、作成者の独断などが入り混じっているケースもあります。
たった1つの動画から知識をインプットするのではなく、さまざまな動画やWeb上の記事などを活用して学習を進めるようにしてください。
講座・セミナーで学ぶ
企業や個人が実施している講座・セミナーに参加して知識をつけるのもおすすめです。
講座やセミナーは、実際にWebマーケターの最前線で活躍するような人から話を聞けて、かつライブのような臨場感を感じながら学習できるのが魅力。
書籍やWebサイトでは得られないリアルな話を聞けたり、同じようにWeb広告運用を学ぶ人たちと関わったりできる点もメリットです。
さらに講座によっては、課題に取り組みながら実践ベースで学べたり、直接講師に質問できたりするものもあるので、実践にも落とし込みやすいでしょう。
スクールで学ぶ
Web広告運用の実践スキルまで学びたいのであれば、スクールでの学習が最もおすすめです。
実際のところWeb広告運用では、知識よりも「実務力」が求められます。
そのため、書籍や動画コンテンツなどでせっかく知識をインプットしても、それが実践に落とし込まなければ意味がありません。
スクールであれば、実際に自分の手を動かしながら運用方法を学べるため、実践スキルを自分のものにできるのが特徴。
知識をそのままにせず、きちんと実務に落とし込んだうえで、現場で使える知識と能力を習得できます。
ほかのスキル習得方法よりもコストはかかりますが、使える知識・スキルをより確実に身につけたいのであれば、スクールが最もおすすめです。
Web広告運用の実践的スキルを習得するなら「デジプロ」へ
「デジプロ」は、株式会社Hagakureが運営する超実践的なデジタル広告スクールです。
知識だけでなくすぐに現場で使える実務スキルを習得できるスクールで、Web広告運用者として転職やフリーランス・副業を検討している方にぴったりでしょう。
ここからは、デジプロの特徴や学べる内容をご紹介します。
広告プロダクトを網羅しているため副業案件も対応可
デジプロでは、Web広告運用で使用する広告プロダクトを完全に網羅。
以下のような広告スキルを学ぶことができます。
- リスティング広告
- Google 広告
- Yahoo広告
- Instagram広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告 など
講座では、基礎知識だけでなく実際の広告出稿・運用まで体験するため、実務フローに基づいた専門的スキルを習得可能。
デジプロにてあらゆるWeb広告を習得しておけば、幅広い広告媒体のなかから適切な施策を検討できるでしょう。
業界トップクラスの現役マーケターが講師
デジプロの講師陣は、教育専門の研修を受けた、現役のマーケターで構成されています。
GMOグループで年間運用費20億円を誇る実績者や、サイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントなど、実績はトップクラス。
このような実績あるマーケターが、生徒一人ひとりにパーソナルトレーナーとして寄り添い、継続的に学習できるように進捗サポートします。
完全未経験からの受講生に対しても、分かりやすく1から説明し、ささいなつまずきでも丁寧に対応。
回数無制限のチャットサポートもあるので、学習をスムーズに進められます。
転職エージェント「マスメディアン」と業務提携
2021年7月28日、デジプロはマーケティング職種に特化した転職支援で豊富な実績を誇る転職エージェント「マスメディアン」と業務提携しました。
エージェントと連携することで生まれた幅広いネットワークを用いて、受講生や卒業生に手厚い転職支援サービスを提供しています。
応募書類の添削や面接対策、求人紹介などを行っているので、ぜひこちらも活用してみてください。
業界トップクラス!全国11ヵ所で通学にも対応
「オンラインではなく、講師から直接教わりたい」「一緒に学ぶ仲間が欲しい」といった要望に答え、対面ならではのよさを活かした学びの場を提供しています。
今では全国11ヵ所、渋谷・大阪・福岡・千葉・神戸・大宮・横浜・広島・名古屋・北海道・仙台に拠点を構え、受講生のサポートを実施しています。
対面でプロマーケターの講義を受けられるので、その場で疑問点の解消ができ、実務に落とし込みやすくなるでしょう。
お住まいの近くに校舎がある場合には、ぜひ対面での学習も検討してみてください。
卒業後も充実のサポート
「受講後も継続して相談したい」「卒業後に聞きたいことが出てきたけどどうしよう…」といった不安を解消すべく、卒業後のサポートプランも用意しています。
卒業後であっても分からないことを質問できたり、転職支援を受けられたりと、さまざまなサポートを受けることが可能です。