Webマーケティングで重要なSEO対策。成果を上げるためのポイントを解説

Webマーケティング施策の1つである「SEO」は、数ある手段のなかでも重要な施策です。

これからWebマーケティングに力を入れたいと考えている方は、SEO対策を意識している人も多いのではないでしょうか?

しかし、Webマーケティングを始めた企業のなかには「なかなか成果が出ない」と悩む企業も少なくありません。

SEOで確実に成果を出すには、SEOの特徴やSEO対策でやるべき順序をきちんと把握する必要があります。

そこで今回では、Webマーケターが実施するSEO対策の流れと、成果を上げるためのポイントを解説します。

本記事を通してSEOの概要や対策の流れを知り、自身のWebマーケティング施策に繋げてください。

【初めに】Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、WebサイトやWebサービスなどのインターネット上で集客し、売上に繋げるための手法・施策のことを言います。

具体的には「興味をひく」「集客をする」「販売をする」「リピートしてもらう」といった、物が売れる一連の流れを工夫するのがWebマーケティングです。

近年はスマートフォンやインターネットの急速な普及により、Web上での購買活動が活発です。

そのため、Web上で集客し商品の魅力をアピールすることは、売り上げアップの有効な手段として期待されています。

Webマーケティングの目的

では、Webマーケティングは何を目的に行うのでしょうか?

Webマーケティング施策を行う目的は細かくは企業ごとに異なりますが、共通する目的は「商品やサービスを購入してくれる見込み客を増やすこと」です。

できるだけ多くの人に商品の魅力を知ってもらうために数々の施策を駆使し、商品の購入へと結びつけていきます。

このように、Webマーケティングは、集客と販売の両方を高めることを目指して取り組みます。

SEOはWebマーケティング施策の1つ

一口にWebマーケティングといっても、施策は多岐にわたります。

例えば、リスティング広告や動画広告、SNSマーケティングなど。

このような数ある施策のなかの1つに「SEO(検索エンジン最適化)」があります。

SEOは、Webサイトを検索エンジンに上位表示させることで商品やサービスを知ってもらい、購入に繋げるマーケティング手法です。

SEOでは、検索結果で上位に上がれば上がるほどターゲットのクリック数が高まり、それだけ商品購入に繋がる可能性も高まります。

しかし、ただよい記事を投下しただけで、簡単に上位表示するわけではありません。

ターゲットのニーズの調査や競合分析、アクセス解析など、さまざまな対策を徹底する必要があります。

確実に成果を出すためにも、SEO対策のポイントとプロセスをしっかりと把握して、確実に取り組んでいく必要があるでしょう。

WebマーケティングにおけるSEO対策のメリット

デスクワーク

数あるWebマーケティング施策のなかでも、SEOは重要です。

ではなぜSEO対策は重要視されているのでしょうか?

ここからは、SEO対策を行うメリット4つを紹介します。

継続的な集客が実現する

SEOは、いわゆるストック型のビジネスモデルであり、継続的に集客できる点がメリットです。

検索結果に上位表示させることができれば、競合が自社よりもよい記事をアップしたり、評価の基準が変わったりしない限り、順位が一気に下がることはまずありません。

一方、リスティング広告をはじめとするWeb広告から集客しようとする場合、お金をかけて広告を出稿しているため、入札単価などによって上位表示率が変動します。

お金をかければ即座に効果が発揮されるものの、継続して集客を行うにはさらに広告費が必要になります。

このようにSEOは、一度上位に表示させることができれば、その後は中長期的に安定した流入を見込めるのが魅力でしょう。

費用対効果が高い

SEOは費用対効果が高いのが特徴です。

Web広告から集客をする場合、広告がクリックされるたびに課金されたり、広告から商品購入されるたびに課金されたりと、活用すればするほど費用がかかります。

そのため広告で常に集客をしようとすると、どうしても一定の予算が必要になるんです。

一方、SEOの場合では、広告費は一切かからず、商品が売れた場合も料金が発生することはありません。

今ある企業のホームページを社内の人たちだけで更新できれば、費用を一切かけずに運用できます。

しかし、もし社内にノウハウがなくてSEO対策を外注する場合は「外注費」が発生しますし、またSEOに詳しい人材を雇うのであれば「人件費」が発生するので注意が必要です。

このようにSEOでは、外注費や人件費がかかる場合はあるものの、運用自体にかかる経費を大幅にカットできるのがメリットでしょう。

自ら検索した購買意欲の高い顧客にリーチできる

自ら検索した購買意欲の高いユーザーにコンテンツを届けられる点も、SEOならではのメリットです。

Googleなどの検索エンジンで検索する人たちは「検索した情報について知りたい!」と考えているユーザーです。

そのため、情報を自ら求めている人に適切にアピールできれば、ほかの場所で宣伝するよりも商品購入をしてもらえる確率もグンと高まります。

例えば「(商品名) 口コミ」「〇〇 おすすめ」などは、購買意欲の高いキーワード。

こういったキーワードを狙うことで、購買意欲の高い顧客にリーチし、商品購入を促すことが可能です。

ブランディング効果がある

SEOはブランディング効果も期待できます。

長期的にSEO対策をしていくと、たくさんの有益なコンテンツが詰め込まれたWebサイトが出来上がります。

豊富な知識と経験が詰まったサイトがあると、その会社に対する「信頼感」が自ずと生まれるのです。

このような信頼感は、ユーザーが商品を購入する上での大切な決め手となります。

信頼感が商品やサービスの購入を促してくれて、ブランディング効果を発揮してくれるでしょう。

またWebサイトにてブランドが確立すると、口コミが広がったり、別のサイトで紹介してもらえたりと、さらによい効果を生み出します。

このようにSEO対策は、企業にとって重要なブランディングにも効果的です。

SEO対策を行うデメリット

副業

SEO対策で効果を発揮するためには、デメリットを把握しておくことも大切です。

ここではSEO対策を行うデメリット2つを紹介します。

即効性がない

SEO対策を行っても、すぐには上位表示されないことを頭に入れておきましょう。

Web広告の場合は、お金をかければすぐに上位表示でき、一定数の流入を見込めます。

しかしSEOでは、検索エンジンがWebサイトを読み込むのに時間がかかるため、上位表示には数日〜数ヶ月が必要です。

特にWebサイトを立ち上げたばかりの頃は、評価されるページ数も少なく、アクセス数がほぼ見込めません。

また、そもそもコンテンツの質自体がよくなかったり、競合の記事が良質なものばかりだったりすると、いくら時間が経過しても一向に上位表示されないことも。

今やたくさんの企業や個人が上位表示を目指し競争しているため、簡単には上位表示されません。

このようにSEOには即効性がなく、簡単には上位表示できないということを覚えておきましょう。

外注すると費用対効果が釣り合わない可能性も

SEO対策で成果を出すには、SEOに関する専門知識とスキルが必要です。

社内にSEOのスキルがない場合や、社内でSEO対策を担当するリソースがない場合は、コンテンツ作成や運用を外注することも考えられるでしょう。

しかし、外注費用は決して安いとは言えず、広告費用と同じくらいの費用がかかるケースもあります。

月に20〜30万程度で請け負ってくれる会社・個人もありますが、大手Webマーケティング会社に外注しようとすると月数百万円かかるケースも少なくありません。

このように、外注先によっては大きな予算が発生し、費用対効果は釣り合わないケースもあります。

Webマーケターが行うSEO対策の流れ

会議

ここからは、Webマーケターが行うSEO対策の主な流れを6ステップで解説します。

  1. 市場調査・自社商品の分析
  2. キーワードの選定
  3. コンテンツ設計・作成
  4. SEOの内部対策
  5. SEOの外部対策
  6. コンテンツの改善

SEO対策の具体的なプロセスを把握して、業務の流れをイメージしてみましょう。

①市場調査・自社商品の分析

コンテンツを作成するにあたって初めに取り組むのが、市場調査と自社商品・サービスの分析です。

市場調査では、ターゲットとなる人がどういったことに悩み、どのような情報を求めているのかを分析します。

ここでターゲットの特徴やニーズを把握しておくことで、作成すべきコンテンツが明確になるでしょう。

また、同様に競合サイトの分析も必要です。

ターゲット層が同じWebサイトや、狙いたいキーワードで上位表示されているページを読み込み、どういった内容の情報を発信しているのかを把握してください。

さらに、自社商品の分析も欠かせません。

まずは自社の商品・サービスを全て書き出してみましょう。

次に、その商品ならではの特徴や他社に勝る強みを考え、訴求すべきポイントを明確にしていきます。

このように、いきなりコンテンツ作成には入らず、土台となる市場調査・自社商品の分析を徹底しましょう。

②キーワードの選定

続いて、検索順位で上位表示を狙うためのキーワードを選定します。

検索キーワードは、ユーザーのニーズが短い言葉でアウトプットされたもの。

この検索キーワードの裏側にあるユーザーのニーズを考えながら、自社の強みと検索キーワードのニーズが一致するものを選定していきます。

しかし、初めは狙っていくキーワードがたくさんあり、どのキーワードから記事を作成すればよいか迷う人も多いでしょう。

キーワードの優先順位で迷ったら、以下3つのキーワードを優先してみてください。

  • 自社サイトに関連性が最も高く、かつ軸となるキーワード
  • 月間の検索回数が多く、集客力が高いキーワード
  • 購買意欲の高いキーワード

このように無数に存在するキーワードのなかから狙うべきキーワードを見極めて、サイト内コンテンツのイメージを膨らませていきます。

③コンテンツ設計・作成

狙うキーワードが決定したら、コンテンツの設計・作成に移ります。

コンテンツの設計をするにあたり、まずはその検索キーワードで上位表示している競合記事を読み込みましょう。

どのような内容が書かれているか、記事内にどのような工夫がされているか、画像や図は使われているかなどを把握し、自社の記事に盛り込むべき内容を明確化していきます。

上位表示されている記事はGoogleから評価されている記事ですので、よいところを自社サイトにもうまく取り入れましょう。

だからといって競合記事の全てを真似したとしても、SEOで効果は得られません。

自社オリジナルの情報や一次情報を入れ込むなどの工夫をし、ユーザーと検索エンジンに選ばれるコンテンツを作ることが重要です。

④SEOの内部対策

コンテンツを作成する際には、内部対策も意識しましょう。

内部対策とは「このページにどのような内容が書かれているのか」を検索エンジンに確実に読み取らせるための対策のこと。

具体的な内部対策としては、以下のようなものがあります。

  • HTMLを適切に記載する
  • Webサイトを頻繁に更新する
  • 滞在しているページの案内を示す「パンくずリスト」を設置する
  • HTMLサイトマップを作成する など

このような施策を打つことで、良質なコンテンツであることを検索エンジンに正しく伝えられます。

⑤SEOの外部対策

SEOで成果を出すには、外部対策も必要です。

外部対策とは、自社サイトが他のサイトから評価を受けていることを検索エンジンに伝えるための対策のこと。

外部対策で重要なのは、被リンクの数(外部サイトから自社サイトに向けられたリンクの数)を獲得することです。

被リンクを増やすことで検索エンジンからの評価が向上したり、ドメインパワーが向上したりと、SEOにおいてよい効果を発揮します。

しかし、ただ被リンクの量を集めればよい訳ではなく、あくまで“質のよいリンク”を増やすことが重要です。

関連性のあるサイトからの被リンクや、有名なサイトからの被リンクだと検索エンジンからの評価が上がるので、こういったリンクに特化して外部対策を行いましょう。

⑥コンテンツの改善

コンテンツは一度作成して終わりではありません。

記事を公開した後も何度も見直して、改善を繰り返していく必要があります。

コンテンツの改善でまず必要になるのが、効果の検証です。

記事は上位表示した理由・上位表示しなかった理由の仮説を立てて、仮説に基づきサイトを改善していきます。

SEO対策は、検証→改善の繰り返しです。

上位をキープして良質な記事をユーザーに提供するためにも、コンテンツの改善を繰り返しましょう。

SEOで成果を上げるための重要なポイント

SEOで成果を上げるためのポイントを紹介します。

以下3つのポイントを意識して、適切なSEO対策をしてください。

コンテンツの質が最重要

検索結果での上位表示を目指す上で、最も重視したいのは「コンテンツの質」です。

SEO対策には、内部対策や外部対策などさまざまな施策がありますが、何よりも“質の高い記事を提供すること”が大切。

質が高いほどユーザーの利便性が高まるので、その分SEO効果が期待できます。

また、質の低いコンテンツを見直してサイトを更新すること、さらには状況に応じてページを削除することも必要です。

サイト全体として高品質なページが揃っている状態を保てるよう、更新・改善を続けましょう。

ユーザーが使いやすいサイトを設計する

ユーザビリティー(=ユーザーがサイトを使いやすいかどうか)を意識して設計することを心がけましょう。

SEOでは、ユーザーによって不便で使いにくいサイトは低く評価されます。

例えば、以下のようなサイトです。

  • ページの読み込みが遅い
  • 文字の大きさや色が適切ではない
  • サイト内の導線が分かりにくい
  • リンクの場所が分かりにくい
  • 広告が多くて、記事を読むのを妨げている
  • スマホだと文字が見切れている

このようにユーザーにとって見やすいか・使いやすいかという点も、必ずチェックするようにしましょう。

検索エンジンに評価されやすいサイトを設計する

ユーザーにとって有益な記事を提供することは大前提ですが、SEOで上位表示を狙う以上、検索エンジンが評価しやすいよう配慮することも重要です。

例えば、以下のことに気をつける必要があります。

  • 見出し(Hタグ)を設置する
  • metaタグを最適化する
  • 画像の設定を最適化する など

上記の項目に配慮してサイトを作成することで、検索エンジンが正しくサイトを読み取ってくれるようになります。

先ほども言った通り、まずはユーザーに有益な記事を届けることが前提ですが、同時に検索エンジンへの配慮も必要であることを覚えておきましょう。

Webマーケターに必要な知識と実務力が身につくマーケティングスクール「デジプロ」

デジプロ

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  • Google 広告
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